「ぽろっと『こないだの、仕事でやった落語、あれどうやった?』って。チェックしてくれてるんですよ。そういう、弟子の仕事をチェックして、ちょっと1回会った時に全部聞いてくださって」と感慨深げな柳正さん。「で、話をして……なんか、めちゃくちゃ、気持ちがグッと熱くなりましたね」と、その時の感激をかみしめるように話しました。
そんな師匠の思いを受け継ぎ、柳正さんはこれからどのような落語家を目指していくのでしょうか。「これはやっぱりね、『師匠みたいな落語家になりたい』っていうのが、いい弟子としては一番の答えなんでしょうけれど」としつつ「僕はまだそこまで考えられていなくて」と柳正さん。
いま落語家として活動する中で「お客さんに育てていただいてる感じがすごくする」と語り「めちゃくちゃ未熟で、お客さんの反応などの“支え”で成長してるところ。それを大事にして、ゆくゆくどうなるのかというのは自分でも気になっています」。まだまだ自分は成長過程、と謙虚でした。
8月18日(日)に神戸新開地・喜楽館で行われる「八十助・喬明・柳正 筆頭弟子の会」では、同じ令和3(2021)年に落語の道に入った筆頭弟子3人が出演。落語はもちろん、師匠や修行などについて話す、筆頭弟子ならではの対談も行う予定です。
「寄席小屋で会を開くのが大事かなと思って。しっかりと“落語の環境”で演ることを今回は意識しています」と話した柳正さん。「普段僕らは、だいたい15分の出番が多いんです。でも今回は3人で1人30分ずつとたっぷりなので、普段やらないようなネタを今回はかけさせていただこうかな」と意気込みをみせていました。
※ラジオ関西『Clip 木曜日』2024年8月1日放送回より
「八十助・喬明・柳正 筆頭弟子の会」
出演:桂八十助・笑福亭喬明・月亭柳正
日時:8月18日(日)午後6時開演(15分前開場)
会場:新開地・喜楽館
チケット:前売2500円 / 当日3000円
※問い合わせ「FUJI鍋」072-355-8286