委員長を務める乾さんの本業は、飲食店経営。これまでにも、調理体験や子ども食堂への協力などで子育て家庭と地域社会をつないできた。
乾さんの思いに触れた平田さんは、自身の研究もふまえてこのように述べた。
「豊岡には地域社会が残っているからいいのですが、都市部は体験をお金で買う時代になってしまっている。困難な家庭ほど調理の機会も減り、スマホゲームで時間を過ごすことが多くなってしまう。教育学では、こうした状況を『体験格差』と呼びます。特に、幼保から小学校低学年までの体験が非認知スキルを生むことで集中力や自制心、協働を育て、高学年以降の学力に直結するということがデータにも出ています。これは、親の責任だけではない。家庭環境に左右されることなく、公的機関や地域社会で補っていかなくてはならない時代であることを整理しなくては、親を追い詰めることになってしまいます」(平田さん)
これを受け、乾さんは「(本イベントは)一部予約が必要ですが、当日参加でも楽しんでいただけます。また、共感いただける企業・団体もまだまだ募集中です。まち全体で子どもたちを支えたいですね」と呼びかけた。
※ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』2024年8月22日放送回より
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『平田オリザの舞台は但馬』
放送日時:毎週木曜日 13:00~13:25
放送局:ラジオ関西(AM 558khz / FM 91.1mhz)
パーソナリティー:平田オリザ、田名部真理
メール:oriza@jocr.jp
『ラジコ』では放送後1週間はタイムフリーでの聴取が可能。番組では、平田オリザさんが、ともにパーソナリティーを務める田名部真理さんと、これまでの自身の話しや演劇界への思い、移住拠点となっている兵庫・豊岡、但馬地域について、トークを進めていく。