大阪・関西万博「大屋根リング」つながる 1周2キロ、想定より早く全貌が…愛称募集提案も | ラジトピ ラジオ関西トピックス

大阪・関西万博「大屋根リング」つながる 1周2キロ、想定より早く全貌が…愛称募集提案も

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 大阪・関西万博(2025年4月13日〜10月13日、184日間)の会場となる人工島・夢洲(ゆめしま・大阪市此花区)のシンボル「大屋根リング」の木造構造部(木組み)が21日につながり、報道関係者に公開された。

つながった大阪・関西万博のシンボル「大屋根リング」公開されたのは海沿いの南東工区〈2024年8月21日 17時17分撮影 大阪市此花区〉
リングの高さは12メートル(外側は20メートル)“スカイウォーク”という遊歩空間に
伝統的「貫(ぬき)」接合に現代の工法を加えた建築
会場の主な導線となると同時に、陽射しや風雨を遮る空間として

 大屋根リングの設計は、環境への配慮や鉄骨使用時のコストとの比較などを鑑みて、国内外のスギやヒノキを用いている。

 建築面積(水平での投影面積)は、約6万平方メートル(甲子園球場の約1.5個分)。

スカイウォークの床(約2万平方メートル分)にはCLT(Cross Laminatd Timber クロス・ラミネーテッド・ティンバー / 直交集成)を貼り合わせた〈2024年8月8日撮影 ※画像提供・日本国際博覧会協会〉

 カーブが傾斜する「バンク」形状となっており、高さは内側12メートル・外側20メートル、直径が約650メートル、デッキの幅は約30メートル、1周すると約2キロメートルの規模となる。

 一般の建物なら3~5階建てで、木造建築物としては世界最大級という。

リング外観(完成イメージ)※画像提供・日本国際博覧会協会
リンググラウンドウォーク(昼景)※画像提供・日本国際博覧会協会

 設計は、大阪・関西万博会場デザインプロデューサーを務める建築家・藤本壮介氏。

 藤本氏はコンセプトについて、「『多様でありながら、ひとつ』という大阪・関西万博の理念を表現した」と語る。

藤本壮介氏「『多様でありながら、ひとつ』という大阪・関西万博の理念を表現した」〈2022年7月13日 大阪市住之江区〉
木で柱を組み合わせる日本古来の「貫(ぬき)」工法

■大屋根リング・床組み上げの様子(2024年8月8日撮影 ※画像提供・日本国際博覧会協会)

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