大阪・関西万博「大屋根リング」つながる 1周2キロ、想定より早く全貌が…愛称募集提案も | ラジトピ ラジオ関西トピックス

大阪・関西万博「大屋根リング」つながる 1周2キロ、想定より早く全貌が…愛称募集提案も

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 リングは各施設に向かうための通路となり、屋上には「リングスカイウォーク」と名付けられた展望できる歩道が設けられる。

リングスカイウォーク(昼景イメージ) ※画像提供・日本国際博覧会協会

 木で柱と梁を組み合わせる日本古来の『貫(ぬき)』という構造を現代によみがえらせた。

『貫(ぬき)』は京都の世界遺産、清水寺・本堂(国宝)「清水の舞台」の懸造り(かけづくり)をイメージするとわかりやすく、垂直と水平を基本とする。懸造りは格子状に組まれた木材が互いに支え合い、衝撃を分散し高度な耐久性を保つことができる。

清水寺・本堂(国宝)有名な「清水の舞台」は2020年12月に新装された ※撮影・ラジオ関西 コンテンツニュース部
清水寺・本堂を支える“懸造り” いわゆる「貫(ぬき)」工法 ※撮影・ラジオ関西 コンテンツニュース部

 主催・運営する日本国際博覧会協会によると、当初、リングがつながるのは9月下旬の予定としていたが、順調に工程を消化し、約1か月早まったという。

リングがつながったのは8月21日・15時30分ごろ リングスカイウォーク南東部の床を接合した(画像中央上部)

 今後、地上からリングへのアクセス整備として、エレベーター、エスカレーター、階段を設置(避難経路含む)する。

 さらに照明の取り付けや屋根部分の植樹などを経て、2025年2月に全体が完成する見込み。

■吉村大阪府知事 愛称公募を提案

 吉村洋文・大阪府知事は同日、「リングの愛称を公募すべき」と博覧会協会に提案したことを明らかにした。

 吉村知事は、1970年の大阪万博のシンボルとなった太陽の塔を引き合いに、「木造リングとか大屋根リングとか、人によって異なる名前を使うのではなく、愛称を皆で決めたらいい」と述べた。


■大屋根リング・床組み上げの様子(2024年8月8日撮影 ※画像提供・日本国際博覧会協会)

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