「子どもの頭撫でたらダメ」な国・ミャンマー なぜ? 国民の意識に根付くさまざまな“タブー”を調査 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「子どもの頭撫でたらダメ」な国・ミャンマー なぜ? 国民の意識に根付くさまざまな“タブー”を調査

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 インドシナ半島に位置する国・ミャンマーは、仏教の信仰があつい国で知られ「シュエダゴンパゴダ」 や「アーナンダ寺院」「バガン遺跡」など仏教にまつわる建物や遺跡が多く存在します。国民の約90%が仏教徒で、街には多くの寺院やパコダ(仏塔)があり日常的に参詣しています。人々の生活には深く仏教が根付き、日常生活における“タブー行為”がいくつか存在します。中でも日本人にピンとこないであろうタブーが「人の頭に触れてはいけない」です。なぜそのような教えが生まれたのか、また仏教とどういった関連性があるのか現地事情に詳しい「ミヤコフードミャンマー」の細野さんに聞きました。

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【人の頭を触るのはタブー】

 この真偽について、細野さんは「本当の話である」と回答。「ミャンマーでは『頭の上に神様が宿っている』と信じられているため、頭の上に手を置くのはタブーとされています。我々日本人は子どもの頭を『いい子いい子』と撫でますが、ミャンマーにおいてはかなり気を付ける必要があります」とのこと。ちなみに、このタブーは法律ではありません。そのため、うっかり頭を触ってしまって罰せられることはありませんが、ミャンマー人は生まれた時からこの教えが当たり前になっているとの事です。

子どもの頭を撫でる。日本でよく見られるこの光景も、ミャンマーではNG(イメージ)

【僧侶に触れたり気軽に話しかけるのはタブー】

 ミャンマーでは、戒律を守り修行に励む僧侶は尊敬すべき対象であり非常に崇拝されています。話しかけたり触れるのはNGなうえ、バスや公共交通機関で居合わせたら席を譲ります。また、女性は隣に座ってはいけないのだとか。日本と比べて街で僧侶と遭遇する機会が多いミャンマー。人々は彼らに深い敬意を持って接しています。

ミャンマーにおいて、僧侶の地位は非常に高い(イメージ)

【人前で相手を激しく怒りつけるのはタブー】

「ミャンマーの人々は、基本的に穏やかでプライドが高い傾向にあります。人前で怒られたりすると『侮辱された』『尊敬の気持ちがない』と受け取ります」と細野さん。とにかく「徳を積む」という考えが根付いているミャンマーでは、怒ったり声を荒げることはなく、つとめて穏やかに過ごそうとする人が多いそうです。そういった国民性もあってか、怒られることに慣れていない人も多く、場合によっては深く相手を傷つけてしまう可能性があると言います。

ミャンマーでは「徳を積む」という考え方が大事にされている(イメージ)

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 過去にフィリピンのマニラやタイのバンコクにも滞在した経験のある細野さん。ミャンマーでの文化に触れた当初のことを、「はじめは文化の違いにびっくりしました。日本では子どもの頭を撫でる行為は気軽におこなわれているため、国が違うだけでこんなにも意味が違うんだと驚きがありました」と振り返りました。

(取材・文=つちだ四郎)

◆ミヤコフードミャンマー
問い合わせ先
公式サイト

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