その後も職員は説明を続けようとしたが、斎藤知事に「やり直し」と遮られ、途中で退室したという。職員は「理不尽だと感じた。かなり腹が立った」などと当時の心境を明かした。
2025年万博の誘致が大阪に決まったのは、2018年11月。この時、斎藤知事は大阪府財政課長だったこともあり、来たるべき大阪・関西万博への思いは強い。
そこで「ひょうごフィールドパビリオン」構想が進んだ。
これは、大阪府の隣県、兵庫県全体をパビリオンに見立て、地場産業やものづくりなどの現場の活動を地域の人が発信するもの。万博に訪れると見込まれている国内外の2800万人をターゲットに、体験型地域プログラムを通して兵庫の魅力を知ってもらう企画。
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次の百条委は9月5、6日に開かれ、斎藤知事は6日に再び出頭する。この日は告発文書をめぐる公益通報制度の運用のあり方や、物品受領(告発文書では「おねだり」と表現)疑惑についての尋問かある。