本当に動かないの!?怪鳥「ハシビロコウ」関西初の飼育続ける神戸どうぶつ王国が10月にシンポジウム | ラジトピ ラジオ関西トピックス

本当に動かないの!?怪鳥「ハシビロコウ」関西初の飼育続ける神戸どうぶつ王国が10月にシンポジウム

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「動かない鳥」として知られるハシビロコウ。2014年の開園時から10年間にわたって飼育を続ける神戸どうぶつ王国(神戸市中央区)では10月27日(日)、開園10周年記念企画としてシンポジウムを開催します。世界3例目・アジア初のハシビロコウ繁殖成功に向けて歩みを進めようと行われるものです。

 ハシビロコウは、ペリカン目 ハシビロコウ科。体長は110センチから140センチほどあり、しばしば彫像のように動きを止めるため「動かない鳥」と呼ばれています。巨大なくちばしや細長い足に加えて目も特徴的。瞳の周りが、若い時は黄色、老齢になってくると青色に変化します。

「動かない鳥」として知られるハシビロコウ(提供:神戸どうぶつ王国)
「動かない鳥」として知られるハシビロコウ(提供:神戸どうぶつ王国)

 アフリカ中央部 南スーダンからザンビアにかけての湿地に分布していますが、生息地での数は減少傾向にあり、IUCN(国際自然保護連合)レッドリストでは、野生での絶滅リスクが高いとされています。また、各国の動物園などの飼育環境下では、日本国内の4園で飼育する10羽(※1)を含め30羽ほどしかいません。

 日本では1973年に初公開(動物園では1981年に初公開)されました。神戸どうぶつ王国では、開園した2014年から関西初となる飼育を続けており、現在は2羽がお披露目されています。21年に、生息地を思わせる雨季・乾季の再現が可能な展示場を設け、世界で3例目、アジアでは初の繁殖に挑戦しています。

野生に近い環境を作り出す展示室で飼育(提供:神戸どうぶつ王国)
生息地を思わせる環境の展示室で飼育(提供:神戸どうぶつ王国)
ゆっくりとした動きが特徴(提供:神戸どうぶつ王国)

 今回のシンポジウムでは、繁殖に向けた神戸どうぶつ王国の取り組みや、大阪大学大学院 人間科学研究科の奈良崎泉氏(比較行動学)や、国内の動物園のハシビロコウ担当飼育員ら関係機関の専門家が集い、最新の研究情報の紹介などが行われます。

「ハシビロコウシンポジウム」は、10月27日(日)午前10時から午後4時まで、神戸・ポートアイランドにある神戸大学統合研究拠点コンベンションホールで行われます。参加費は1000円、定員は先着300人です。参加希望者は、「Pass Market」からの事前申込が必要です。申し込み開始は9月17日(火)、締め切りは10月11(金)となっています。

貴重な飛行姿(提供:神戸どうぶつ王国)
貴重な飛行姿(提供:神戸どうぶつ王国)

 プログラムの詳細や申し込みについては、神戸どうぶつ王国の公式ホームページに掲載されています。

※1 2024年9月現在

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