多可町と西脇市は、古くから織物・繊維業、製造業、農業、伝統工芸などの地場産業が盛ん。「もっぺん」とは、播州弁で「もう1回」という意味で、ものづくりの現場を開き、職人の技や伝統に触れることで、この地の未来を、もう1回、何回でも開いていきたいという願いが込められている。大阪関西万博のフィールドパビリオンにもなっていて、今回はそのプレイベントとして、普段見ることのできない工場の見学やワークショップなどが行われる。
そんな多可町の地場産業を代表する「播州織」は、糸を先に染めて織り上げる先染め織物で、色の組み合わせや風合い、柄を自由に作り出すことができる。
そこで、多可町をイメージする6色で表現したオリジナルデザイン「タカタータン」を、スコットランドのタータン登記所に登記申請して正式に認定された。緑は多可町の自然、黄緑は春の若葉、赤は秋の実り、水色は夏の空と杉原川、黄色は山田錦の稲穂、白は、雪・杉原紙・酒米を表している。町内のデザイナーや職人が商品開発や製造を担い、地場産業の活性化に取り組んでいる。
多可町では、生涯学習センターと図書館の複合施設「生涯学習まちづくりプラザ(愛称:あすみる)が、2025(令和7)年春に完成予定。近隣では、子育てふれあいセンター「ココミル」のリニューアル工事や、令和8年開校予定の統合中学校「多可中学校」の建設工事が行われている。加えて、体育館を軸とした健康福祉センター「アスパル」もあり、一帯が「子ども子育て・学びと健康のエリア」として形成される。
吉田町長は「“子育てするならダントツ!多可町”をスローガンに、まちづくりを進めている。さまざまな世代が互いに学び合い、教え合い、つながることで、まちづくりのさらなる活性化を図りたい。多可町での子育てを、ぜひ考えてみてほしい」と話した。その上で「来年(2025年)は、旧中町、加美町、八千代町が合併して20周年となる。町民みんなで盛り上げたい」と締め括った。
※ラジオ関西『三上公也の朝は恋人』2024年9月25日放送回より