この日の会見で斎藤知事は、出直し選挙出馬への決断は25日の朝だったことを明かした。
そのきっかけは、ある男子高校生から「辞めないでほしい」という内容の手紙を手渡されたことだったという。
「こんな自分でも、大事にしてくれている」。迷いが吹っ切れ、県民からの信を問う気持ちが固まったという。
■議会解散、選択肢になかった…
これを踏まえ「解散という選択肢は最初からなかった。私は兵庫県が大好きだ。まだまだやらねばならない改革がある。県民のみなさんに信を問い、兵庫県の改革を進めたい」と述べた。
そして、初当選した2021年7月の知事選挙で約86万票を集めたことに触れ、「あの時の沿道の声援を忘れることはできない」と振り返った。
■今度の選挙戦は「無所属・ひとり」
今後の選挙戦について、「私は(政党という)組織の後ろ盾がないし、どこの政党からも力を借りることはない。無所属・1人でやることになる。自分流の選挙に挑戦したい」と語った。
■「雲中雲を見ず」おごり、慢心があった…
不信任決議されたことについては、「おごり、慢心があり、それが言動につながったと思う。職員の皆さんとの接し方、議会の議員1人1人の思いを聞いていくことが大事」と述べ、自身の態度を改めることにも言及した。
斎藤知事は座右の銘として、「祖父から贈られた『雲中雲を見ず』という言葉を大切にしている。自分が見えず、傲慢(ごうまん)にならないよう胸に刻みたい」と話していた。