パワーハラスメントなどの疑惑を告発した文書問題で兵庫県知事を失職し、出直し選挙への出馬を表明している斎藤元彦氏(46)が7日、兵庫県庁で報道陣の取材に応じた。
斎藤氏は、「失敗から学ぶことが多い。失敗したからこそ新たにチャレンジができる。(知事としての)即戦力としては一番適任だと考えている」と再選に向けて抱負を語った。
斎藤氏は9月19日、県議会で全会一致の不信任決議可決を受け、30日に自動失職した。
一連の文書問題の背景には、県幹部や職員、県議会議員らとの「コミュニケーション不足」が指摘された。
このことについて斎藤氏は、「もともと一匹狼的なところがあり、徒党を組むタイプではなかった。人見知りをするタイプではないが、ドライな部分があった。しかし、政治家はある意味ウエットな要素も必要だと感じた」と語った。
そのうえで「仕事は自分1人ではできない。兵庫丸という、大きな船でやっていかなければならない。自ら職員に歩み寄って、自分にとって耳の痛いことこそ、(忠告として)聞くことが大切」と述べた。
一方で、「何かが起きた時に、責任を取る手段として“辞める”ことで話を収める、ということが、果たして良いのだろうか」という従来の考えを主張した。
初当選した前回(2021年7月)知事選では、自民党の一部と日本維新の会が推薦していた。今回は無所属での出馬となる。
斎藤氏は「前回はみこしに乗せていただいたが、今回は1人で戦い抜く」と決意を新たにした。
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