なぜ懐かしい?説明しがたいノスタルジー ジョブズも愛した版画家・川瀬巴水の展覧会 大阪歴史博物館 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

なぜ懐かしい?説明しがたいノスタルジー ジョブズも愛した版画家・川瀬巴水の展覧会 大阪歴史博物館

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 第3章では、その後スランプに陥った巴水が、画家仲間の誘いで行った朝鮮半島での作品群を展示。戦後はGHQ関係者からの肉筆画制作の依頼や米国で開かれた版画展への出品など、巴水は国際的にも活躍の場を広げた。近年では、アップル・コンピュータの共同創業者であるスティーブ・ジョブズも巴水作品を愛し、コレクションしていたことが知られている。

《“The Japan Trade Monthly”表紙(No.68)》 The Japan Trade Monthly 1950(昭和25)年 版元・渡邊木版美術画舗蔵

 同館の大澤研一館長は「(巴水の作品は)やわらかいタッチで、見る者をほっとさせてくれる。最近は若い人の間でレトロブームが高まっているので、大正昭和の日本の姿を見てもらい、若者がどういう感想を持つのかを知りたい」と興味を示した。展示を担当した澤井浩一学芸員は、「作品の中には、現在は激変している場所も変わらないところもある。昔と今を比較しつつ、日本人が心の中に持つ原風景を感じてもらえたら」と話した。

※「新版画」
大正から昭和にかけて隆盛した多色摺木版画。浮世絵の伝統技術を継承しながら新しい表現を取り入れ、絵師、彫師、摺師、版元による協業で制作された。

◆特別展「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」
会場 大阪歴史博物館(〒540-0008 大阪市中央区大手前4-1-32)6階特別展示室
会期 2024年10月5日(土)~12月2日(月)
開館時間 9:30~17:00 (入館は閉館の30分前まで)
休館日 火曜
観覧料 大人1300円、高大生700円(常設展との共通券、大人1770円、高大生1030円)
問い合わせ 大阪歴史博物館、電話06-6946-5728

大阪歴史博物館 公式HP

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