様々なアートに出会う旅 「森の芸術祭 晴れの国・岡山」をめぐる【3】 津山市(後編) | ラジトピ ラジオ関西トピックス

様々なアートに出会う旅 「森の芸術祭 晴れの国・岡山」をめぐる【3】 津山市(後編)

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 次に向かったのは、作州民芸館から徒歩5分のところにある、「城西浪漫館」です。こちらは大正6年に病院として建てられたもの(中島病院旧本館)で、カフェやギャラリーがあります。

 そこにあるのは、ヨハネスブルグ(南アフリカ)生まれでパリ在住のアーティスト、ビアンカ・ボンディさんの「森林浴」という作品。苔やハーブを使い、部屋の中が森のようになっています。どこか懐かしい香りが漂っていました。(※10月23日から展示を一時見合わせ中、再開時期は公式サイトで要確認)

ビアンカ・ボンディさんの作品「森林浴」

 今度は、城西浪漫館から東へ、津山城を経て、宮川の東岸に位置する城東地区の「城東むかし町屋」(旧梶村邸)に移動します。重要伝統的建造物群保存地区の一角にある建物の土間には、大阪生まれの華道家・片桐功敦さんの稲穂や麦、生け花を使った作品などが展示されていました。

 津山に来て、鉄道好きはもちろん、そうでなくても立ち寄りたい「津山まなびの鉄道館」にも、芸術祭の作品があります。

 ここには扇形機関車庫や、めずらしい車両が展示されているのですが、森の芸術祭の作品は、扇形機関車庫の窓ガラスにありました。

 現在はソウル、ニューヨーク、パリを拠点として活動する韓国人アーティスト、キムスージャさんの作品です。窓ガラスにプリズムシートが貼ってあり、太陽の光で車庫内などに美しい光が差し込むという作品「息づかい」。訪れた当日は、あいにくの雨で見ることはできませんでしたが、晴れた日には幻想的な世界が広がります。

津山まなびの鉄道館
キムスージャさんの作品「息づかい」

 今回の旅は、「森の芸術祭 晴れの国・岡山」の作品の鑑賞をメインにプランして行きましたが、その道中、面白いスポットや、おいしいグルメにも出会えました。そして、何よりも、様々なスタイルのアートに出会えたこと、そしてアートに対する意識が変わった気がします。

「森の芸術祭 晴れの国・岡山」は、岡山県北部の12市町村。津山市、高梁市、新見市、真庭市、美作市、新庄村、鏡野町、勝央町、奈義町、西粟倉村、久米南町、美咲町と、広い範囲で開催中です。そのうち、津山市の津山城周辺エリアとグリーンヒルズ津山エリア、新見市の満奇洞・井倉洞エリア、真庭市の蒜山エリア、鏡野町の奥津エリア、そして奈義町の奈義町現代美術館周辺エリアの5つの市町で、アート作品が展示されています。

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