その後、阪和自動車道・和歌山バイパスをくぐり、岩出市に入ると、JR和歌山線『船戸』~『岩出』間に架かる紀ノ川橋梁に遭遇。1900(昭和5)年完成の全長265mの橋梁がのどかな風景の中に浮かび上がります。和歌山線は日中60分ごとの運行なので、走行中の列車と出会えたのはとてもラッキーでした。
15km地点で「あら川の桃」の産地の看板が見えてきたら、いったん紀の川に別れを告げ、南下します。ここから紀の川の支流の貴志川に沿って進むと、25kmの中間地点は「たま電車」でおなじみの和歌山電鐵の終点・貴志駅(紀の川市)なんです。猫をかたどったユニークでかわいい駅舎。あいにく、「たまII世駅長」を襲名したウルトラ駅長「ニタマ」は昼休憩中でしたが、ホームには「チャギントン電車」がとまっていました。
「チャギントン電車」に乗ってみたい気持ちを押さえつつ、後半戦のスタート。貴志駅からは和歌山電鐵と並行しながら走って31km地点が、伊太祁曽(いたきそ)駅前です。この駅には和歌山電鐵の本社と車両基地があるので小休止をとって、しばし滞在します。
伊太祁曽駅からは一般道を北上。ここで初めてアップダウンや峠越えのトンネルとも遭遇し、40km地点で再び紀の川に合流します。