ヴィッセル神戸は、27日に行われた天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会の準決勝で、京都サンガF.C.を2-1と下し、優勝した第99回大会以来となる決勝進出を果たしました。この試合に先発し、勝利に貢献したGK新井章太選手とDF広瀬陸斗選手が、試合後にラジオ関西『GOGO!ヴィッセル神戸』の取材に応じ、試合の感想や決勝に向けての意気込みなどを語りました。
まずは、新井選手のコメントから。
――決勝進出が決まった率直な気持ちは?
【新井選手】 ここまで、しっかりと、普段出られないメンバーだったりとか、いろんな選手がつないできてくれた試合でもあったので、その全員の気持ちを決勝までつなげられたのは、本当にうれしく思います。
――失点後、守備陣含めて話したことは?
【新井選手】 試合を通してやっていれば、ああいうイレギュラーなミスなどで失点しまうことがあるから(気にするな)という声掛けを、(酒井)高徳を中心にみんなでやっていたので、本当に冷静に(戦えた)。僕たちはもう得点を取るだけだったので、マインドをみんなでしっかりとリセットしてできたと思います。
――J1リーグ戦、Jリーグルヴァンカップで優勝経験を持つ新井選手にとって、初の天皇杯優勝に向けての思いや意気込みは?
【新井選手】 まだ1か月先なので、そこにいいコンディションを持っていくのはもちろんですが、毎日の練習でいつもどおり100パーセントでやることが、そこ(天皇杯決勝)につながると思うので。まずは目の前の(11月1日の)ジュビロ磐田戦、(J1)リーグに向けて、自分が(試合に)出たいなという気持ちを持ちながら、毎日毎日いつもどおりの、100パーセント以上の練習をやっていきたいと思います。
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今シーズンからクリムゾンレッドの一員となった新井選手。J1リーグ戦では2試合の出場のみですが、すでにチームのムードメーカーとして不可欠な存在です。リーグ戦で唯一、先発しているJ1第8節のFC町田ゼルビア戦では、天皇杯決勝の舞台でもある国立競技場でチームの勝利に大きく貢献しました。また、天皇杯ではラウンド16からの3試合に先発し、わずか1失点と、安定したパフォーマンスを見せています。川崎フロンターレ時代の2019年にはJリーグYBCルヴァンカップ決勝のPK戦で好守を見せてMVPに輝くなど、カップウイナーの立役者となった実績を持つ背番号21。自身が唯一獲得していない国内主要タイトルを、ぜひ今回その手中に収めてほしいところです。
続いて、広瀬選手のコメントです。
――決勝進出が決まった率直な気持ちは?
【広瀬選手】 決勝に進めてうれしい気持ち、という感じです。
――久々の先発、どのような思いで臨んだか?
【広瀬選手】 相手がどんどん前に来るので、自分のところで時間を作って、(宮代)大聖といいコンビネーションで(できれば)と思っていたのですが、思った以上に相手のプレスがきて、時間があまり作れなかったなという印象があります。
――以前のJ1リーグ戦・FC東京戦で敗退したとき、後ろからのビルドアップや選手間の距離感のところについて課題を話していた。今日は前半からいい感じにボールが回っていたようにも思えたが。
【広瀬選手】 でも、バックパスをしたときに、その後で蹴らされてしまい、自分たちも拾うが、相手にも拾われる展開だったので、相手の“矢印”を折ることだったり、もっと自分たちでボールを持てる時間を作らないと(いけない)、という思いはありました。
――1-1でハーフタイムに入って、チームとしてみんなで意識をあわせたところは?
【広瀬選手】 リーグ戦のアウェイ(での京都戦)のとき、試合の入りが悪くて2失点したので、まず入り(をしっかりやろう)と思っていたし、みんなで試合の入りを意識して、そのなかで得点を取れたので、自分たちとしてはよかったです。