2007年10月、兵庫県加古川市の路上で当時7歳の女児が何者かに刺殺された事件で、2004年に岡山県内で女児を殺害したとして殺人罪で服役中の男(45)が、犯行への関与をほのめかしていることが、捜査関係者への取材でわかった。
男は、2004年9月に岡山県津山市で小学3年の女児(当時9歳)を刃物で刺して殺害したとして、2022年1月、岡山地裁で無期懲役の判決を受け、確定した。
兵庫県警は、加古川市の事件と津山市の事件について、刃物を用いて小学生の女児を襲うという犯行手口が酷似していることから、男が服役した2023年9月以降、服役中の男に任意で事情を聴いていた。
当初、男は事件への関与を否定していたが、一転して関与を認めるようになったという。
さらに男は、2006年9月28日、たつの市新宮町新宮の市道で、学習塾から徒歩で帰宅中の女児(当時9歳)が胸などを刺され重傷を負った事件に関与したことも打ち明けたという。
兵庫県警はたつの市の事件について男の逮捕状を取り、7日にも殺人未遂容疑で逮捕し、加古川市の事件について裏付け捜査を進める。