大相撲の令和6年秋巡業「大相撲姫路場所」がこのほど、兵庫県姫路市にあるヴィクトリーナ・ウィンク体育館(同市西延末)で開かれました。姫路では2019年以来5年ぶりの開催で、満員となった会場では約4500人の観客が,、間近で見る力士らの姿に歓声を挙げていました。
地方巡業は、本場所での緊張感とはまた違う和やかな空気の中、土俵での取り組みのほか、力士たちとの交流や普段は見られない髪結い実演など様々なプログラムを楽しめるイベントとして人気です。10月24日に開催された姫路場所は、姫路城・昭和の大修理完成60周年として開催されました。
第一競技場で繰り広げられた姫路場所には、阪神淡路大震災の被災者を中心に、地域の人たちが約60人がJA共済連兵庫(本部:神戸市中央区)により招待されました。
美しい化粧まわしを身に着けた力士たちの土俵入りのあとには、米の贈呈が行われました。贈呈式では、姫路に本部を置くJA兵庫西から贈られた兵庫県産の米60キロを、兵庫県高砂市出身の妙義龍(西十両九)が受け取りました。
9月に引退会見を行った妙義龍は贈呈式のあと、これまでの応援への感謝を述べるとともに、後進への指導や相撲界のさらなる発展など今後に向けた意欲を見せました。
また、ロビーには地元播磨地域ゆかりの力士らの幟(のぼり)が展示されるなどしました。