また、旅のお土産が買える工芸品のお店だけでなく、韓国の伝統菓子を今風にアレンジしたものなど、トレンドのお店もたくさんあるので、韓国の歴史と伝統を感じながらゆったりと過ごせるエリアです。
仁寺洞の最寄り駅、安国(アングク)駅周辺には、日本の観光客にも人気のカフェが多く、伝統家屋の韓屋(ハノク)をリノベーションしたところや、ベーグル・ギリシャヨーグルトを扱うカフェなど、トレンドを反映したお店もたくさんあります。
三つ目は、「南大門(ナンデムン)市場」です。
明洞からも近く、暮らしに必要なあらゆる商品を取り扱っている韓国最大の総合市場は、子供服通り、婦人服通り、太刀魚の煮付け屋通り、観光記念品通り、カメラ通りなど、様々な特化型の通りがあります。
種類が多く、複雑でもあるため、市場には海外からの観光客のために、「外国人専用コミュニティラウンジ」という施設も。そこでは、市場の案内をはじめとする総合観光案内だけでなく、手荷物預かりサービスから宿泊・交通予約サービスまで扱っているので、ビギナーでも気軽にショッピングが楽しめます。
そんな南大門市場のおすすめ市場グルメは「野菜ホットク」。通常のホットクはもちもちとした皮の中に蜂蜜やナッツなど、甘いソースが入ったものを揚げた人気のおやつなのですが、南大門では、餡として野菜と韓国の春雨「チャプチェ」が入った「野菜ホットク」が人気で、総菜パンのようにおいしく食べられるストリートフードとして、国内外から人気を集めています。
また、ソウルで人気のグルメと言えば、「タッカンマリ」です。「鶏(とり)一羽」を意味するタッカンマリは、澄んだスープに下ごしらえをした丸鶏、ジャガイモ、餅などを入れ、卓上で煮ながら食べる鍋料理。ニンニクもたっぷり入ったおいしいスープと一緒に鶏肉を食べると体が温まり、冬にもぴったり。鶏肉に火が通ったら、身をほぐしてヤンニョムにつけて食べるのも美味! 鶏肉を食べ終わると、鶏のコクが加わったスープに締めとしてカルグクスの麺を入れて食べると、最後までタッカンマリを満喫できます。
「東大門(トンデムン)」エリアには、タッカンマリ通りがあります。こちらも服の卸売り市場などが集まり、個人でも買えるファッションショップも多いところなので、ショッピングを楽しんだ後に立ち寄り、タッカンマリに舌鼓を打ちながら、ソウル観光の醍醐味を堪能したいものですね。
【取材協力】韓国観光公社
※ラジオ関西『Clip月曜日』2024年11月11日放送回より