キーウ市に住むスヴェトスラフ君(7)は、「戦争(軍事侵攻)は僕たちの生活の一部」と綴る。
父親が軍事侵攻開始直後に出征し、別れを告げる時間もなかった。しばらくして母親から父親が負傷したと聞き、見舞いに行くと、父親はベッドに横たわっていた。疲れきった様子で、抱きしめたかったが、傷つけるのが怖かったと振り返る。
隣には腕や足がない負傷兵が横たわっていたが、恐怖を表に出さないようにしたという。
そして、軍事侵攻の長期化を憂い、「いつかパパが帰ってこなくなるかもしれないという恐怖の重荷を心に感じている」と胸の内を記した。
■普通の生活に戻れたら…軍事侵攻は、単純なことのありがたさを教えてくれた
ヴェダナさんは軍事侵攻以降、学校はオンライン授業になり、友達と会えなくなった。
「普通の生活に戻れたら、どんなにいいだろうか」。想像しながら、枕に顔をうずめて泣いたという。
そして、「温かいハグや、友達と笑った思い出など、単純なことなありがたさを教えてくれた」という。
「1000日間の戦争は、私にとって本当の試練だった。強くなることを学び、幸せな瞬間に感謝することを学んだ」と話し、「再び不安なく暮らせるようになることを願っている」と綴り、支え合う尊さを語っている。
■サイレンが鳴ると、シェルターに逃げ込むの 食事もなく、横になったまま
ドニプロペトロウシク州・クリヴィー リフ市に住むポリーナちゃん(5)は、軍事侵攻が始まった時のことは覚えていない。
「ずっと戦争は続いていたんでしょう?」。素朴な疑問を投げかける。
「なぜ、あんなに大きなロシアが、こんなに小さなウクライナを攻撃したのかわからない。サイレンが鳴ると、すぐに(シェルターに)逃げ込むの。食事もなく、横になったまま」と、日常生活の苦悩を訴える。