“落語のまち”大阪府池田市で、アマチュア落語家の頂上を競う「社会人落語日本一決定戦」が12月7日(土)と8日(日)に開かれる。同決定戦は年末恒例の催しで、16回目となる今年は、国内外から事前審査を勝ち抜いた162人が参加、自慢のネタを披露し、No.1を目指す。
能勢街道沿いの城下町だった池田は、上方文化をつなぐ交通の要として発展。「池田の猪買い」「池田の牛ほめ」など古典落語の舞台としても知られ、市内には、上方落語のDVDやCD、図書などを常設する「落語みゅーじあむ」(池田市立上方落語資料展示館)がある。
「社会人落語日本一決定戦」は2009年、日本初のアマチュア落語の全国大会としてスタート。今年は国内外から339人の応募があり、事前審査で選ばれた男性104人、女性57人、その他1人の計162人(23~85歳)が7日午前、池田市内の会場で開かれる予選会に出場する。選出されたファイナリスト10人が翌日8日の決勝大会で日本一を争う。決勝は、審査員長を上方落語協会元会長・桂文枝が務めるほか、桂小文枝、作家の木下昌輝らも審査にあたる。優勝者には賞金30万円と副賞が贈られる。
同決定戦は毎年、多種多様な職業の人が参加することでも知られ、今年の出場者も消防士、エンジニア、看護師、教員、会社員、公務員、主婦、パイロットとさまざま。演目も、古典落語や新作落語のほか、職業や居住地など語り手にまつわる噺(はなし)、生成AIなど現代的なテーマに挑む創作落語などバラエティーに富む。
予選会は7日午前10時半から、落語みゅーじあむなど池田市内の6会場で開催。同日夕、池田市役所でファイナリストが発表される。いずれの会場も観覧は予約不要で無料。8日の決勝大会は午前11時から池田市民文化会館アゼリアホールで開かれる。観覧には事前配布の整理券が必要(配布終了)。問い合わせは大会事務局072-753-4443まで。