本堂東側の書院では、「床もみじ」のような反射した紅葉を撮影することができ、絶好のフォトスポットとなっている。
長野県の60代の男性は、「少し遅めの紅葉もいい。確かに気候変動の影響があるのかも知れないが、私たちはこうして“四季”を感じる。紅葉を見ると年の暮れを実感する。新しい年は争いのない世界に」と話した。
インスタグラムで応聖寺のことを知った神戸市東灘区の30代の女性は、アメリカ・ロサンゼルスに住む妹と訪れた。「山里の静かな空間で紅葉を愛でると、時間を忘れる。季節の変わり目が少しずつずれて、秋を感じることができなかっただけに、12月に紅葉とめぐり会えて嬉しい」と微笑んだ。
応聖寺の茶室「不動庵」では茶会も催された。
茶室には昨年、学問の神として知られる菅原道真の神号『南無天満自在大天神』と書かれた掛軸がお目見えした。
江戸時代前期のものとみられ、後陽成天皇の第六皇子で、第171、174、178世天台座主・堯然法親王(ぎょうねん・ほっしんのう)の筆とされる。應聖寺の所蔵品として大事に保管されていた。