温かな天然素材に囲まれて、暮らすようなホテルライフを―。「リーベルホテル大阪」(大阪市此花区、全760室)は、4階客室を「無印良品」が展開する宿泊事業の1つ「MUJI room」としてこのほどリニューアルオープンした。新客室は、地元産の材料を使った床や壁、1点もののアート展示などが特徴。シンプルなデザインの内装とあいまって、無印良品の世界観を体感できる、特別な空間が広がっている。


「MUJI room」はA(49平方メートル、定員2~3人)、B(同)、C(49平方メートル、定員3~4人)、D(66平方メートル、定員4~6人)の4タイプで全12室。タイプAはリビング部分が明るい木目のフローリング床、ベッドエリアが麻製の畳が貼られたナチュラルなテイスト。部屋のイメージに合わせて描かれた花や鳥の絵がアクセントになっている。
タイプBは土の手触りを感じるタイルを基調とした部屋。中央にはディスプレイ棚が設置され、無印良品の品々とともに世界各地でつくられた民芸品が並び、心和む一角に。展示の意図について、無印良品を展開する「良品計画」(東京都文京区)MUJI STAY担当課長の廣川剛史さんは「無印の商品も実はさまざまなデザイナーが手掛けているが、作り手の名前は出さない。『民藝運動』(※)と思想が近いのです」と語る。


タイプCとDで目を引くのは、大型のバンクベッド(2段ベッド)。廣川さんは「子どもはもちろん、大人も楽しい2段ベッドを考えた。本気で作り込んだので“秘密基地感”があります」とPR。Cのバンクベッドは、向きが寝台列車をイメージさせ、Dは上に3人、下に3人の計6人が休める構造となっている。Dの広々としたリビングは、パーティーにも最適といえるだろう。

