

日本酒や焼酎、泡盛といった日本の「伝統的酒造り」が、12月5日未明(日本時間)ユネスコの無形文化遺産に登録された。田中専務は 「杜氏が長年培われた技術を脈々と伝承し、昔と変わらぬ味わいを生み出す素晴らしさがある」という。


「石掛式天秤搾り」は、時間と手間がかかる。その分、とても優しい酒に仕上がる。


約60キロの石を棒の端に3個つるすと、ギシギシと木がきしむ音がする。その瞬間、約80袋(1袋約5リットル)分の醪(もろみ)を圧搾して酒が流れ出る。
初めのうちは「荒走り」と呼ばれ、白く濁るが、徐々に透き通っていく。
丁寧にゆっくり搾ることで、口当たりは「柔らかく」、「ふくらみ」と「まろやかさ」を醸し出すという。


こうした伝統的な酒造りが2024年10月、フランスの5つ星ホテルで認められた。

ホテルリッツ パリ(Ritz Paris)。レストランとバーで採用された。
田中専務は、「伝統的手法で、レストランの客やシェフからイメージしての酒造り、この姿勢が評価されたのかも知れない」と話す。