がんを乗り越え、カナダのラジオ局から日本語放送を配信する、がんサバイバーの女性がいます。
カナダ・オンタリオ州マーカム。大都市トロント近郊にある人口およそ33万人の、自然が豊かなまちで、地元ラジオ局「105.9 the region」から日本語放送の番組『おはよー Japanese show』をオンエアしているのが、高畑依実さんです。
高畑さんは2010年に大学を卒業後、製薬会社に勤め、2014年に英語の勉強のためトロントへ。その3年後、トロントのセネカ・カレッジに入り、ジャーナリズムを専攻。そこで、地元ラジオ局「105.9FM」にインターンで携わったのが、ラジオに関わるきっかけとなりました。
日本で就職しつつ、6年ほど前から現地で日本語放送を発信している高畑さんですが、2022年、2種類のがんが同時に見つかるという苦難に襲われます。
それでも、闘病生活を経て、2023年にすべての治療が終了。現在は経過観察とリハビリに励んでいます。
がんを患ったことで職に影響が出るような状況になり、当時はかなりつらい状況だったという、高畑さん。しかし、いまは状況を受け入れ、ラジオ局のマネージャーの許可を得て、リハビリをかねて現在も自身のラジオ番組のホストを続けているそうです。
このたび、高畑さんはラジオ関西の番組『おしえて!サウンドエンジニア』にメッセージを寄せました。
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「はじめまして。カナダはオンタリオ州マーカムの地元ラジオ局を通じて日本語放送の番組をお送りしています、高畑依実と申します。私もかれこれ6年ほどラジオ番組を続けているのですが、それでも神戸のラジオ関西に出演させてもらうとなると、本物のラジオ番組に出ている気分で、実はとってもうれしいです。ありがとうございます」
「この『おはよー Japanese show』は、日本のJ-POPを中心にしたエンターテインメントの番組を日本時間で毎週土曜日の夜8時半から30分放送しています。この放送時間は、カナダのサマータイムによって変動しますが、11月から3月までは夜8時半から30分の放送になっています。主に週末のイベント情報をお送りしていて、留学生をはじめオンタリオ州に在住の方々へ少しでも楽しんでいただけるようなアクティビティを紹介しています」