南海電鉄の超ミニ路線 多奈川線と高師浜線はなぜ生まれ、いまはどうなっているのか 現地を行く | ラジトピ ラジオ関西トピックス

南海電鉄の超ミニ路線 多奈川線と高師浜線はなぜ生まれ、いまはどうなっているのか 現地を行く

LINEで送る

この記事の写真を見る(19枚)

この記事の動画を見る

 次の「深日港(ふけこう)」は、かつて淡路島や徳島行のフェリーが行き交い、難波からの直通急行「淡路号」も運行されていましたが、いまはその航路のすべてが廃止されてしまいました。

 レトロ感満載のホームの向かいには岬町役場、そして海に向けて今はいくつかの飲食店が静かにたたずんでいるだけ。かつての船乗り場は、今はかっこうの釣り場となっています。

 季節によっては淡路島までの船の試験運行も行われていますが、はたして通年の航路再開はなるんでしょうか……。

7942 ホーム
深日港駅のホーム
7977
深日港駅そばの海では、釣りを楽しむ人も

「みさき公園」からわずか6分で終点「多奈川」に到着。なんとも殺風景な、だだっ広いホームですが、かつてここには何があったんでしょうか……。実は戦時中、川崎重工業の潜水艦専用の造船所(泉州工場)がありました。その従業員輸送のため、昭和19(1944)年に開業した路線だったんです。

 その後、この地は火力発電所(関西電力多奈川第二発電所)となりましたが、そこも2020年3月末に廃止。いまは工業用砥石の工場になっています。

 かつて軍需工場と淡路島・徳島への航路でにぎわった多奈川線。いまは1時間に1本が静かに走っているのです。

7970
多奈川駅
7976 火力発電所跡
関西電力多奈川第二発電所の跡地

 一方、「難波」から急行で15分の本線「羽衣」と、「高師浜」(たかしのはま)の間の、わずか1.4kmを結ぶ南海一のミニ路線が、高師浜線です。

 この区間は3年に渡って高架化工事のためバスが代行していましたが、今年4月に高架工事が完成しました。すぐ横にはJR羽衣線(阪和線東羽衣支線)の東羽衣駅があり、阪和線・鳳駅までの一駅1.7kmを高架で結んでいます。

8042
羽衣駅のホーム
LINEで送る

羽川英樹の出発進行! | ラジオ関西 | 2024/12/18/水 12:30-12:54

放送後1週間聴取可能、エリア内無料 radikoプレミアム会員はエリア外聴取可

関連記事