国内屈指の高級住宅街として知られる兵庫県芦屋市。歴史・文化豊かで、上質なものとの関わりが深い一方、意外な横顔も存在するといいます。そんな芦屋の最新トピックを、芦屋でフリーペーパーや地域情報サイトを手がける『芦屋人(あしやびと)』のスタッフが紹介します。今回はエスニック料理を通して、芦屋で愛されるお料理の華やかさに注目しました。
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コラムのためにエスニック料理店を取材して回っていると、芦屋のエスニック料理は一般的なタイカレーやスリランカカレーよりもフォトジェニックだということに気づきました。同じ料理で画像検索をした時に、並ぶ写真の中から一目でお店がわかるほどです。芦屋で人気の華やかなエスニック料理について、なぜ好きなのか芦屋マダムにお話を聞きました。
「バーンタイ」は神戸に2店舗、芦屋に1店舗ある、本格的なタイ料理が味わえるお店です。中でも芦屋店のランチは芦屋マダムに大人気で、開店と同時に予約客が続々と訪れます。
皆さんのお目当ては、色とりどりの華やかなエディブルフラワー(食用の花)がたくさん飾られたお料理です。まるで花畑のようなお料理が届くと、各テーブルから歓声が上がり、しばし写真撮影タイムとなります。
十分目を引く華やかな料理でしたが、訪問した夏は色鮮やかなお花の種類が少なめだそうで、さらに豪華になる時期もあるとのこと。
エディブルフラワーで飾られた料理が選べる2000円のランチは小皿料理2品とスープにサラダ、デザートもついてリーズナブルです。
神戸の「バーンタイ」三宮店でもタイカレーをいただいたことがありますが、こちらはごく普通に盛り付けられています。神戸と芦屋ではそれぞれにコンセプトが違うとのこと。神戸のお店はタイの町にあるカジュアルなお店、芦屋店はバンコクの五つ星ホテルのシェフを招へいしており、内装も含めリゾート感があります。
常連さんの芦屋マダム達は、「美味しいのはもちろんだけど、お花いっぱいのお料理をお友達とわいわい楽しみながら食べるのが好きなんです」「このお値段で美味しくて綺麗なので価値がありますよ。おなかいっぱいになるし、いつも満足です」とおっしゃっていました。
「ピースカレー」はJR芦屋駅の近くにある、スリランカカレーが人気のお店です。スリランカカレーは木のお皿や、バナナの葉を使ったナチュラルな盛り付けが多いお店が多い中こちらはビビッドカラーの器にピンク色・オレンジ色のアチャールと呼ばれる漬物などの副菜が並び色鮮やかです。丸い揚げパン“パニプリ”が乗っているのも可愛いポイント。人気のこの「ランカプレート」は1200円。