公益財団法人・日本漢字能力検定協会(漢検/本部・京都市東山区)が毎年 、1年の世相を表す漢字一文字を全国から募集し、毎年年末に「今年の漢字®」として発表している。
2024年は総応募数22万1971票中、1万2148票(5.47%)を集めた「金」が第1位に選ばれた。
「金」が選ばれたのは5回目。
漢検・普及企画部の福貴久さんはその理由について、パリオリンピック・パラリンピックの日本人選手や大谷翔平選手などの活躍による“光”の『金(キン)』と、政治の裏金問題、闇バイトによる強盗事件 など“影”の『金(かね)』が着目されたと話す。
今回は都道府県別に応募数を集計した。元日に能登半島地震に見舞われた石川県と、 日向灘沖で最大震度6弱の地震が発生し 南海トラフ巨大地震・臨時情報が出された宮崎県の第1位が「災」、斎藤元彦知事のパワーハラスメントなど7つの疑惑が告発され、県政が大きく揺れた兵庫県の第1位が「選」などと、地域によって応募数の多 い漢字が異なることがわかったという。
特に兵庫県知事選挙では、 情報の選択のあり方も問われた。
兵庫では選、金、震、災(阪神・淡路大震災30年を目前にして)、翔と続いた。「選」は全国でも6位となっている。
■「災」を選んだ理由