【100ショップのアイテム以外で防災ポーチに必ず入れてほしいもの】
1)人から借りることや避難所での支給が難しいもの
たとえば、常備薬やコンタクトレンズ、メガネなどです。災害発生時は、普段飲んでいる薬や度数が同じコンタクトレンズ・メガネがすぐに手に入るとは限りません。自分専用のもので、避難所などですぐに支給してもらうことが難しいものは日ごろから携帯しておくと良いでしょう。
慢性疾患や持病を抱えている人は、ご自身の情報を医療関係者に正確に伝えるためにお薬手帳も入れておくと安心です。
2)自分の情報や家族の連絡先などを書いたメモ
災害時に携帯電話のバッテリーが切れてしまうと、家族の電話番号などを確認することができなくなってしまいます。普段からLINEなどのツールを使って通話をしていると番号の入力が必要ないため、覚えていないという人も多いかと思います。自分の情報も含めて、大切な人の電話番号などは、あらかじめ紙などに書いて持ち歩くようにしましょう。
3)現金
キャッシュレス決済を利用するため、普段は現金をあまり持ち歩いていないという人もいるかもしれません。ですが、災害時の停電によりキャッシュレス決済が利用できなくなってしまう恐れがあります。
また、災害時の携帯電話が繋がりにくい状況でも、公衆電話は通信規制の対象外となるため貴重な連絡手段となります。そのため、公衆電話を使うために現金も持っておくとより安心です。
そのほかにも、モバイルバッテリーや女性の場合は生理用品など、ご自身のバッグの中身で足りないものを備えるようにしましょう。
防災ポーチの中身は、一人ひとり違って良いと考えています。災害時の不安をやわらげるためにお気に入りのアロマオイルを入れたり、普段食べているお菓子を入れたり。自分自身にとって、災害時にも安心感を与えてくれるお守りになるものを入れることが大切です。
今回ご紹介したものを参考にしながら、オリジナルの防災ポーチを作ってみてください。
取材・文=杉山早希(気象予報士・防災士/南気象予報士事務所)