心は寄り添い続ける 神戸・東遊園地で「阪神・淡路大震災30年追悼行事」 ヴィッセル神戸選手も参加 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

心は寄り添い続ける 神戸・東遊園地で「阪神・淡路大震災30年追悼行事」 ヴィッセル神戸選手も参加

LINEで送る

この記事の写真を見る(17枚)

 長谷川さんは、震災で母と幼い弟を失いました。現在は、神戸市内で小学校教諭として子どもたちに震災経験を伝えるとともに、語り部グループの代表としても活動しており、この日も「神戸に住む、震災を知らない世代だけでなく、より多くの方々に防災・減災のスタートラインに立ってもらえるよう、これからも震災から得た教訓を語り継いでいきます」と、言葉に決意を込めました。

 また、同行事には、クラブ発足直後の初練習予定日に阪神・淡路大震災を経験したサッカーJ1ヴィッセル神戸(震災当時は旧JFL)から、酒井高徳選手、武藤嘉紀選手らトップチームの選手やスタッフが会場を訪れ、黙とうを捧げるなどしました。

 登校前に母親とともに訪れた神戸市中央区の9歳の男の子は、灯籠の前で手を合わせた際、「震災で亡くなった人に、天国で元気に‟生きて”ほしいと思った」と話しました。また、震災当時は兵庫県内の比較的被害の少なかった地域に住んでいたという、母親の40歳の女性は「今日は、当時避難してこられていたお友達を『元気にしているかな』と想いながら参加しました」と話し「子どもの学校や幼稚園で避難訓練をするたびに(震災を)思い出し、やはり『思い出す』ことが大事だと感じました」と教訓を改めて胸に刻んだ様子でした。

 東遊園地では、今日このあと午後9時までつどいを開催。午後5時46分には再び黙とうを捧げ、献花を行います。

 兵庫県などが主催する追悼行事「ひょうご安全の日のつどい」は、今年は天皇・皇后両陛下をお迎えし、午前11時45分から神戸市中央区内の2会場(兵庫県公館、HAT神戸「人と防災未来センター」慰霊のモニュメント前)で開かれます。両会場を映像でつなぐなどした一体的な式典となります。他にも、各地の団体・施設などにより少なくとも約1700の関連行事が催される予定です。

 また、阪神・淡路大震災の犠牲者の鎮魂とともに、神戸の復興を象徴する行事「神戸ルミナリエ」は、昨年に続いて今年も1月に開催されます。期間は、24日(金)から2月2日(日)までの10日間です。

LINEで送る

関連記事