金印に飛鳥仏、風神雷神図屏風… 今春、“ザ・国宝”が関西に集結 万博関連など豪華展覧会が次々開催 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

金印に飛鳥仏、風神雷神図屏風… 今春、“ザ・国宝”が関西に集結 万博関連など豪華展覧会が次々開催

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国宝 辟邪絵 天刑星 平安~鎌倉時代・12世紀 奈良国立博物館 4月19日~5月18日展示

 さらに、京都国立博物館(京都市東山区)でも日本美術の優品が集まる特別展「日本、美のるつぼ―異文化交流の軌跡―」(4月19日[土]~6月15日[日])が開かれる。奈良博「超 国宝」展と同一会期で、両展共通のチケットも発売される予定。国宝18件を含む約200件を紹介、日本美術に秘められた異文化交流の軌跡をたどる。見どころは、海外ファンも多い、北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」(19世紀)、俵屋宗達筆の国宝「風神雷神図屏風」(17世紀、建仁寺)、空海が唐から持ち帰った経典を入れるため醍醐天皇が作らせた国宝「宝相華迦陵頻伽蒔絵𡑮冊子箱」(平安時代、仁和寺)など。

富嶽三十六景 神奈川沖浪裏 葛飾北斎画 江戸時代 天保2年(1831)頃 山口県立萩美術館・浦上記念館所蔵 [前期展示 ※後期は和泉市久保惣記念美術館所蔵品を展示]
国宝 宝相華迦陵頻伽蒔絵𡑮冊子箱 平安時代 延喜19年(919) 京都・仁和寺所蔵 [通期展示]

国宝 風神雷神図屏風 俵屋宗達筆 江戸時代 17世紀 京都・建仁寺所蔵 [通期展示]

 いずれの展覧会も、同時期にスタートする大阪・関西万博に伴う入場者増加が期待されている。大阪市立美術館の内藤栄館長は、万博に向けた展覧会開催について、3館で情報交換したと明かし、「国内外の多くの人に、ぜひ日本の国宝の魅力に浸ってもらいたい。できたら、どれか1会場というのではなく、2館、3館とはしごしてほしい」と話した。

※本文中で紹介した展示作品は、期間限定公開の場合がある。詳しくは各展覧会のWebサイトで。

大阪・関西万博開催記念 大阪市立美術館リニューアル記念特別展「日本国宝展」
会場 大阪市立美術館(〒543-0063 大阪市天王寺区茶臼山町1-82[天王寺公園内])
会期 2025年4月26日(土)~6月15日(日)※会期中、一部の作品は展示替えを行う
休館日 月曜日(4月28日と5月5日は開館)
開館時間 未定
入館料(税込) 一般2400円、高大生1700円、小中生500円
問い合わせ 大阪市立美術館 06-6771-4874
「日本国宝展」(大阪市立美術館HPより)

奈良国立博物館開館130年記念特別展「超 国宝―祈りのかがやき―」
会場 奈良国立博物館(〒630-8213 奈良市登大路町50番地[奈良公園内])東・西新館
会期 2025年4月19日(土)~6月15日(日)
休館日 月曜日と5月7日(水)※ただし、4月28日(月)、5月5日(月・祝)は開館
開館時間 午前9時30分~午後5時(予定)入館は閉館の30分前まで
観覧料 未定
問い合わせ ハローダイヤル050-5542-8600
「超 国宝―祈りのかがやき―」(奈良国立博物館HPより)

大阪・関西万博開催記念 特別展「日本、美のるつぼ―異文化交流の軌跡―」
会場 京都国立博物館 平成知新館(〒605-0931 京都市東山区茶屋町527)
会期 2025年4月19日(土)~6月15日(日)
休館日 月曜日(5月5日[月・祝]は開館)と5月7日(水)
開館時間 午前9時~午後5時半(金曜日は午後8時まで)入館は各閉館の30分前まで
観覧料 未定
問い合わせ テレホンサービス075-525-2473
「日本、美のるつぼ展」特設HP

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