駅のコンセプトは「移世界劇場」。
ホームやコンコース階の天井は、日本の鉄道の正確さや高い技術力を示す「運行ダイヤグラム」と“おもてなしの心”の「折り紙」をモチーフにした空間演出を施し、日本文化を表現した。
SDGs(持続可能な開発目標)を意識し、リサイクル可能で耐久性のある金属素材を使用している。
金属素材は、東大阪の職人技術により、ミリ単位の緻密な設計で折りたたむような“曲げ”に成功した。
また、コンコースの壁面には大型デジタルサイネージ(電子看板)を設置。
縦約3メートル、横幅約55メートルあり、地下空間では世界で最大規模。さまざまな映像コンテンツを発信する。
開業に先立って18日に行われたセレモニーで、建築史家・都市計画家で大阪公立大学の橋爪紳也特別教授が、「耐久性を考え、100年後も続く駅。“揺らぎ”を取り入れ、床面の色は、壁に近づくほど濃くなるようにして、広々とした空間を演出した」と、デザインを解説した。
乗客が滞留するのを防ぐため、改札機は16台設置された。大阪メトロでは御堂筋線・梅田駅北改札の22台に次ぐ数となっている。