輸送効率の向上と事故防止に向け、ホーム中央に3台並列で設置したエスカレーターには「片側空け」を抑止する新機能も搭載した。発光ダイオード(LED)でステップに緑色の光を照射し、2列で立ち止まって利用するよう誘導する。
多様性に配慮し、性別を問わずに利用できる完全個室の「オールジェンダートイレ」を備えるほか、各トイレの利用状況が一目でわかるモニターも設置、授乳やおむつ替えなどに使えるベビーケアルームも整備した。
横山英幸・大阪市長は、「夢洲駅が新たに訪れる『大大阪(だい・おおさか)』時代の出発駅になることを願う」とスピーチした。
また吉村洋文・大阪府知事は、「来場者が胸をワクワクさせて降り立つ、『ファーストパビリオン』だ」と歓迎した。
夢洲では、大阪府・市が誘致を目指し、カジノを中核とする統合型リゾート施設(IR)について、昨年(2024年)秋に運営事業者が違約金なしで撤退できる権利を放棄したことで実現可能性が高まり、整備が本格化する。
IRは2030年にも開業予定で、中央線は万博終了後も主要アクセスとなる。