神戸税関は「第30回神戸ルミナリエ」に合わせて夜間にライトアップする。
また期間中の金曜・土曜・日曜には、夜間に中庭を開放する(いずれも入場無料・予約不要)。
ミナト神戸のシンボルとして、神戸の玄関口・三宮駅から海側(南側)を望むと、レトロな時計台が目を引く神戸税関本館。1927(昭和2)年に完成した。
設計段階で大蔵省営繕課(当時)が、竣工時に表現した「帝国の大玄関番たる税関として決して恥ずかしからぬ近代式大庁舎」としての風格が漂い、映画やテレビドラマのロケ地としても使用された。
一昨年(2023年)に着工100年を迎えた。2007(平成19)年に経済産業省が認定した近代化産業遺産でもある。
1945(昭和20)年6月の神戸大空襲、1995(平成7)年の阪神・淡路大震災を経験した神戸税関本館自体は大きな被害を免れた。1923(大正12)年の関東大震災後に着工されたこともあり、当時、教訓を活かした耐震性を強化していた。
震災直後には懸垂幕で、神戸の人々を励ますために「港に船を 街に憩いを 神戸税関」というメッセージを発信した。