観光とともに防災も強化 姫路市長が地元リーダーと語った25年の展望 キーワードは「人づくり」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

観光とともに防災も強化 姫路市長が地元リーダーと語った25年の展望 キーワードは「人づくり」

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 兵庫県姫路市の清元秀泰市長がこのほど、姫路経営者協会の岡田兼明会長とラジオ関西(兵庫県神戸市)の特別番組で対談し、地域活性化を目指すにあたっての「人づくり」の重要性について語り合いました。

 地域の活性化を考えたとき「人材育成」への取り組みは欠かせません。姫路経営者協会は、街づくりを“人”と“経営”の両側面から考えて播磨地域を支えているといい、企業の幹部・従業員の育成や、インターンシップを通じた大学生への姫路の企業の体験機会の提供など幅広く活動しています。岡田会長は「姫路経営者協会は『人づくり』がメインの役割。街を支える“応援団”のような存在です」と説明しました。

 そうしたなか岡田会長は、姫路の次代の担い手を育てる際の課題として「大学生の皆さんが姫路の企業に就職したいと思ってくれること」を挙げました。「やはり学生の皆さんは、大阪や東京の企業への就職を希望する傾向がある。また、保護者の皆さんもそれを応援したいという気持ちが強いです。そこでまずは、姫路に素晴らしい企業がたくさんあると知ってもらうことに重点を置いています」と取り組みの狙いも示しました。

 その意識は市も共有しており、清元市長は「20代、30代の転出が多い中で、一度は都会へ送り出した方々に『また姫路に帰ってきたい』と思ってもらえるような街づくりも重要視しています。具体的には、18歳までの医療費の完全無償化や奨学金の返還を支援する取り組みも行ってきました」と昨年度を振り返りました。

 また、姫路市のシンボル「姫路城」が世界的にも注目されインバウンド客が増える状況にあって、観光地として今後より一層栄えていくことへも期待が高まるといいます。

 清元市長が、「大手前通りのイルミネーションを始めてから、冬に訪れてくださる方も増えました。周辺の飲食店などもお客さんが増え、新たな仕掛けができていると感じます」とした上で、「そうした仕組みを活用してくれる若い起業家の方たちが増えれば、よりバイタリティ溢れる街になるのでは」と語ると岡田会長も同意し、「経営者協会でも支援、応援をしていきたい」と、今後の展望に期待を寄せていました。

大手前通りのイルミネーション 提供:姫路市
大手前通りのイルミネーション(提供:姫路市)

大手前通りのイルミネーション 提供:姫路市
大手前通りのイルミネーション(提供:姫路市)

 2025年の抱負を、岡田会長は「大学生の皆さんと地元企業との、大規模なマッチングの機会を設けたい。若者であふれる街というのはとても活気に溢れると感じるので、そういった姫路の街にしていきたい」と語りました。

 清元市長は岡田会長に「ぜひ頑張りましょう」と意気投合。「2025年は阪神淡路大震災から30年の節目の年。当時、被災された方を姫路の街で受け入れ、支えてきました。神戸に寄り添いながら30年間復興に力を尽くしてきた。防災に関するノウハウや、自衛隊もありますし、強いエネルギー集積基地があります。近畿のためにも防災拠点としてさらに深めていき、観光だけでなく防災にも強い姫路にしていきたい」と目標を掲げました。

※ラジオ関西「2025姫路市長新春対談~はばたけ姫路 清元市長と語る」より

写真中央:岡田兼明会長 右:清元秀泰姫路市長 左:ナビゲーターの洲崎春花
写真中央:岡田兼明会長 右:清元秀泰姫路市長 左:ナビゲーターの洲崎春花
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