黄色やまだらの小豆があるって本当? ←世界唯一の「あずき特化博物館」にその答えが!【兵庫・姫路】 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

黄色やまだらの小豆があるって本当? ←世界唯一の「あずき特化博物館」にその答えが!【兵庫・姫路】

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「小豆」は日本の文化に深く根付いた食材。古くから魔除け・厄払いの象徴として重要な役割を果たしてきました。そんな小豆について深く知ることのできる「あずきミュージアム」を知っていますか? 開設したのは姫路市に本社を置く老舗和菓子店、株式会社御座候(ござそうろう)。開設に至った経緯や見どころについて、同ミュージアムガイドスタッフの下坂美保さんに取材しました。

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 同社は今年で創業75年になる老舗です。回転焼き(今川焼き)を看板商品に、現在は全国に約80店舗を展開。あずきにこだわり、12年の歳月をかけて民間初の小豆品種を完成させた実績を持ちます。あずきミュージアムは、長年研究してきた小豆への情熱や古くから大切にされてきた文化遺産を後世に引き継ぐため、2009年に御座候本社工場(兵庫県姫路市)の隣に誕生しました。

あずきミュージアム外観 提供:あずきミュージアム
あずきミュージアム外観 提供:あずきミュージアム

 ミュージアム内では小豆の歴史や文化・植物としての性質を展示や映像で学ぶことができるのだそう。下坂さんのおすすめは、いろいろな品種のあずきの実物がみられる「世界の小豆・日本の小豆」のコーナー。

「色々な品種の小豆を展示していますが、色もサイズも様々です。一般的に小豆というと、あずき色をイメージされると思いますが、実は小豆には緑・黄・白・茶・黒っぽいまだら模様など様々。一般的に流通しているのは赤と白くらいなので、その他の品種の実物を見られるのは当ミュージアムならではだと思います」(下坂さん)

世界の小豆・日本の小豆コーナー 提供:あずきミュージアム
世界の小豆・日本の小豆コーナー 提供:あずきミュージアム

 他にも、小豆の祖先種「ヤブツルアズキ」の栽培や調理体験イベントを開催。縄文時代から続く小豆の歴史を体験できる貴重な機会だと下坂さん。

10倍の大きさのあずきの模型 提供:あずきミュージアム
10倍の大きさのあずきの模型 提供:あずきミュージアム
あずきの花 提供:あずきミュージアム
あずきの花 提供:あずきミュージアム

 また、2014年からは「鏡開きイベント」なるものを毎年開催。小豆を通じて日本の伝統文化を体感できるのだとか。正月らしい餅つきや昔の遊び体験ができるため、家族連れを中心に今年は1000名以上が参加したそうです。ぜんざいの提供をはじめ、懐かしい遊びや小豆の歴史を楽しむ企画が行われました。

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 古き良き日本文化の一部として、小豆の魅力をさらに広める活動に邁進する「あずきミュージアム」。今後の取り組みに期待が寄せられます。

※ラジオ関西『谷五郎の笑って暮らそう』2025年1月26日放送回より
(取材・文=洲崎春花)

写真中央:あずきミュージアムガイドスタッフの下坂美保さん 左:パーソナリティの谷五郎 右:アシスタントの洲崎春花
写真中央:あずきミュージアムガイドスタッフの下坂美保さん 左:パーソナリティの谷五郎 右:アシスタントの洲崎春花
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