神戸市営地下鉄三宮駅リニューアルオープンを記念し、同市交通局が3日、駅コンコースに出したピールオフ広告の持ち帰りグッズが、わずか1時間半ですべてなくなったことが分かった。同広告には270種類の名前入りアクリルキーホルダー、合計1080個が並び、剥がして持ち帰ることができる仕様になっていた。交通局の担当者は「まさかこれほど早くなくなるとは思わなかった」と驚いた様子で話した。
アクリルキーホルダーは縦約7㎝、横約3.5㎝。素朴な表情の駅員をモチーフとしたキャラクターがメインビジュアルで、駅員の下にひらがなで名前が記載されている。270種類の名前は、2017~2024年の赤ちゃんの名前ランキング上位から選ばれた。名前ごとに4個ずつあり、計1080個用意されていた。
神戸市交通局によると3日早朝、広告があるコンコースへの入り口シャッターが開く前から、多くの人がシャッター外で行列。午前5時10分、シャッターが開かれると同時に広告前に人が集まった。安全のために列を作ってもらい、順番にキーホルダーを持ち帰ってもらったところ、6時40分には1080個すべてがなくなったという。
交通局は「駅から神戸をよくしよう。」をコンセプトに、地下鉄沿線のブランド力強化を目指す広報キャンペーン「KOBE KAWARU ACTION(コウベ カワル アクション)」を昨年3月からスタート。これまでに各駅を“丸洗い”する本格的な清掃活動や駅トイレの改修などの取り組みを進めてきた。今回のピールオフ広告は、キャンペーンからもうすぐ1年の感謝の気持ちも込めた企画。
3日は地下鉄三宮駅リニューアルのグランドオープンを祝うセレモニーも開かれ、関係者らがテープカットなどを行った。同日からコンコース内にあるベーカリーショップ「ダンマルシェ」、おにぎり専門店「おにぎり家一粒」、1週間ごとにスイーツ店が入れ替わる「SWEETS BOX」の3店も営業を開始。各店それぞれがオープニングキャンペーンを展開している。