島根県西部「石見地方」に位置する浜田市。中国山地の美しい自然と日本海に囲まれた山陰有数の港町には、伝統芸能・温泉・グルメなど様々な魅力が詰まっています。
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【石見神楽】
古来より石見地域に伝わる伝統芸能です。日本神話を題材にした賑やかで哀愁漂うお囃子に合わせ、豪華絢爛な衣裳を身にまとい演舞されます。その幽玄性は日本国内はもちろん海外でも大きな評価を受けており、2019年5月には日本遺産にも登録されました。
神楽では様々な演目が繰り広げられます。大蛇が火や煙を吹くといったダイナミックな演出や「勧善懲悪」の単純明快なストーリーが特徴。初めて鑑賞する人にもわかりやすいため、目の前で繰り広げられる神話の世界に自然と入り込んでいけるそう。
浜田市は、石見神楽で使用される「面・衣裳・蛇胴」を生み出しました。近年は神楽舞だけでなく新築祝や記念品として贈られたり、皇室やブータン国王などに献上されています。
【温泉】
浜田市は温泉どころとしても知られています。中でも美又温泉は開湯150年を超える県内屈指の名湯。江戸時代末期の1864年(元治元年)に発見され、静かな湯治場としての歴史を積み重ねてきました。山陰の魚行商人が広島方面に向かう際に、その湯で疲れた足を洗ったり温めたりしていたと伝わっています。かつては、浜田歩兵第21連隊の傷病兵診療所でもあったのだとか。PHが高くメタケイ酸も豊富な泉質は、肌への効能から「美人の湯」と呼ばれ、温泉総選挙2024 美肌部門で第1位を獲得。最近では「泉質日本一」「日本一の美肌湯」「至高の肌再生の湯」「誰にも教えたくない温泉」「とろっとろの湯」として、ネットやSNS等で度々話題に上ることも。
【浜田漁港】
浜田市は“おさかな天国” と呼ばれる港町。浜田漁港は県内随一の水揚げを誇り、一年を通して豊富な種類の魚介類が水揚げされます。
「ここにしかない、とびっきりいいもの」をコンセプトにした“はまだお魚市場”も注目のスポット。おさかな通りと呼ばれる“仲買棟”には、地元の鮮魚店12社が集います。土産店とフードコートのある“商業棟”では、競り落とされたばかりの活きのいい鮮魚の購入やこだわりの技術で作られた干物や加工品、港町ならではの海鮮料理を味わえます。
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五感を癒し満足させてくれる浜田市。旅先をどこにしようか検討中なら、候補の一つとしてみてはいかがでしょうか。