「エントランス棟(ホワイエ)」「対話シアター棟」「森の集会所」「記憶の庭」で構成され、森の中にたたずむイメージを表現した。さらにシンボルツリーとして、推定樹齢100年のイチョウの木も移植された。


パビリオンでは会期中の毎日、1時間1回の「対話=公演」を複数回開催。
河瀬監督は、筋書きのない偶発的な対話を“なまもの”であり、まるで人生だ表現する。

テーマは戦争・紛争・国家・宗教などの「分断」を意識したもので、初めて出会う人どうしが、単にYES・NO、正義・悪などで二分化するものではなく、日本語のあいまいな表現の中に、相手をおもんばかる思いを生かす”一期一会の、シナリオのない対話”を目指す。

例えば、「きょう、人類最後の日ならば、あなたは誰と何を話しますか?」、「あなたは、きょう何色ですか?」などのテーマで184日間展開する。
対話が終わると、河瀬監督ら世界中の気鋭な映画監督(ベルギー、イスラエル、ウクライナ、イラン、イギリス)が制作した、メッセージ性の強いエンディングムービーが流れる。

『Dialoge Theater一いのちのあかし一』 では、スクリーンに現れる対話者を募集、ワークショップを事前に実施している。