



河瀬監督は、「会期中、いくつもの対話が繰り広げられる。そこには『そんなことってあるんだ』という気づきがあると思うが、あくまでも気づきは最後のメッセージ。むしろ対話のプロセスを感じてほしい。プロセスに、沈黙や間(ま)を感じる余地を与えたい。『今の対話、聞いていてハラハラ・ドキドキしたな』と思ってもらい、自分を深掘りする機会になれば」と話す。


そして、「現代はビジュアルですべてを説明し、言葉尻で理解しているかのような雰囲気になっているが、声を耳だけで聞き取りる対話は、想像力をかき立てるラジオと同じで、可能性を限りなく広げる」と説明した。