匂いの抽出作業は1匹から取り出すことができる量がわずかのため、慎重かつ丁寧に進められました。そこには「薬品ではなく、本物の香りを使いたい」という生徒たちのアツい思いがありました。
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1月21日、同校の体育館にて3年生の研究発表会が行われました。他の生徒の芳香剤へのリアクションについて、清水先生は「反響はかなり大きかったですね。『強烈な臭いをどうやって良い香りに変えているのか?』など、興味を持つ生徒も多く、研究内容は好評でした」と振り返ります。
大量のカメムシを必要とするため、現時点での商品化は難しいと清水先生。しかしながら、生徒たちは兵庫県立大学附属高等学校に進学後も「探究活動」という授業で、引き続き芳香剤について考えていきたいと思っているそうです。
この授業を通じて清水先生自身の意識変化はというと.....「最初はとても嫌いでしたが、今は少し可愛く感じるようになりました」と話していました。
(取材・文=長塚花佳)
※ラジオ関西『Clip』水曜日 2025年2月19日放送回より