目が悪い人だけでなく、ファッションとしても使われる「メガネ」。もはや現代人にとって欠かせない道具の一つになっているのではないでしょうか。
さて、筆者がメガネのレンズを拭いていた時のことです。耳をかけるテンプル(つる)の内側に「50□17-135」という何やら不思議な数字があることに気付きました。調べてみるとどうやら製品番号ではなさそう。では、一体どういった意味があるのでしょうか? この「謎の数字」について、眼鏡市場の広報担当・掛本さんに聞きました。
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掛本さんによると、この数字はメガネのサイズを表したものなのだとか。例えば「50□17-135」と表示されているメガネであれば「レンズ幅50mm・ブリッジが17mm・テンプル135mm」を意味しているそうです。
【“□”は国際規格であるというマーク】
日本では一般的にフレームサイズを「ボクシングシステム」と呼ばれる規格に合わせて表記されています。ボクシングシステムはドイツの国家規格であり、国際的な規格であるISO規格としても採用されているため、国内外の多くのメガネで使用されているそう。“□”は国際規格であるボクシングシステムで計測したことを示しています。フレームのサイズ表記は「メガネの顔幅が合っているか」「度の入ったレンズとフレームの相性」など、メガネを作る際に店員が必要とする重要な参考材料となります。
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【顔が触れにくい場所に記載】
基本的にはテンプルの内側に記載されていますが、全てのメガネでその位置が同じでないといけない、という規定はありません。テンプルの端に記載されていることが多いのは、メガネを掛けた時に顔に触れにくく印字が消えにくいためなのだそう。
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【“□”表記が無かったら.....】
“□”で表記されるボクシングシステムが一般的になってから、ほとんど見かけることは無くなりましたが、今でもヴィンテージメガネやサングラスには「データムラインシステム」という「58/14」や「58-14」等の表記がされている場合もあるそうです。その場合、サイズに関してはそのお店の店員さんに問い合わせてみると良いと言います。
【買い替えの際には今使っているメガネを持っていった方がいい】
新しいメガネを作るとき、それまで使っていた素材やサイズ・掛かり具合・レンズの種類や度数を確認することで「どの様に作製するとより快適になるか」などの判断材料となります。そのため、買い替えの際には使っているメガネを持参するのがオススメだそう。
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今回はメガネの謎の数字について調べてみました。普段使っているモノでも、よく観察すると意外な発見があるかもしれませんね。
(取材・文=濱田象太郎)