人気声優の林原めぐみさんが、2月2日に神戸市看護大学で行われたラジオ番組の公開収録にゲスト出演。震災30年を迎えた神戸への思いなどを明かしました。
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「阪神・淡路大震災30年シンポジウム『災害にいきる“看護のチカラ”』」(主催:神戸市看護大学・神戸市)内の第1部で、今回のラジオ公開収録に臨んだ林原さん。
神戸で行われた今回のイベントでは、発生から30年となった阪神・淡路大震災の話題も。当時、神戸のラジオ局・ラジオ関西でレギュラー番組『林原めぐみのHeartful Station』を持ち、東京からトークや楽曲を届けていた林原さん。震災発生時の港町を、オンエアを通して勇気づけていましたが、本人は「今すぐラジオパーソナリティーを辞めたいと思うくらい」、震災に心を案じ、日々苦しい心境だったと吐露。
放送後には一部のリスナーから「そんな自分の番組が大事か」「もっと神戸のことを考えろ」「番組は中止にして安否確認を流すべきだった」などの誹謗中傷も寄せられたそうですが、一方で被災地の郵便事情が整ってくると「ありがとう放送してくれて」「テーマ曲の『虹色のスニーカー』を聞いたとき『あっ、自分は生きているんだと思って初めて泣けた』」など、地元民からは多くの感謝の声も届いたとのこと。
また責めてきたメッセージは、直接的な被害ではなかった他県の人が多かったそう。そのときの経験なども踏まえ、相手を誹謗中傷していると思える言葉でも、角度を変えたら神戸を思ってのことであり、言葉は乱暴でも結果、神戸への愛だったと認識。物事を見るときには多角的に考えるようになったといいます。
震災でラジオ関西の神戸のスタジオも全壊したなか、プレハブの仮設スタジオに駆け付け、そこから放送を届けた思い出も語った林原さん。「番組もやらせてもらって、何度か公開収録で足を運んでとやっていくうちに、もう特別な土地になった」と、神戸への愛着も深くなっていったよう。「神戸の人は、言葉は関西弁なんだけど、ちょっと1テンポやわらかいみたいな感じがある。そのやさしさにどっぷりつかっている感じです」と、港町の人の魅力も語っていました。
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