震災取材→体調を崩し長期休養 丸岡いずみが振り返る当時の思い「出会った人たちに助けられた」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

震災取材→体調を崩し長期休養 丸岡いずみが振り返る当時の思い「出会った人たちに助けられた」

LINEで送る

この記事の写真を見る(1枚)

この記事の動画を見る

 フリーキャスターであり、メンタルケアカウンセラーとしても活動している丸岡いずみさんが、ラジオ関西の番組『明日への扉〜いのちのラジオ+〜』(パーソナリティー:川嶋あい)に出演し、自身の経験や長年の活動を通じて学んだことを語りました。

川嶋あいさん(左)と、丸岡いずみさん(右)

 丸岡さんは、長年にわたり報道記者やニュースキャスターとして活躍。そんな中で、2011年の東日本大震災における取材は、彼女の人生に大きな影響を与える出来事となりました。震災発生後、丸岡さんは陸前高田に赴き、被災地の取材を続ける中で、体調を崩してしまいます。

「100年に1度って言われるようなことがたくさん起きた2011年だったので、報道記者として、番組のキャスターとして、世界中を飛び回ってたんですね。で、また帰ってきたら震災取材に戻るみたいなことをしているうちに、少しバランスを崩してっていうことになったんです」

 この出来事をきっかけに長期休養に入った丸岡さんですが、その間、「震災取材に行って出会った人たちに助けられた」と明かします。当時密着取材をしていた陸前高田の人々が寄せ書きでメッセージを送ってくれたことに励まされたそうで、「そういう出会いが、後々そうやって私を復活させてくれる原動力になった」と、感謝の気持ちを述べていました。

 番組では、丸岡さんが行った取材の中で特に印象深かったエピソードも紹介。それは、引きこもりだった小学校6年生の少女との30年にわたる交流です。丸岡さんは、この少女の心の成長を見守りながら、その人生の変化を追い続けてきました。

 引きこもりだった少女の生きる姿を長い間見守り続けたことは、「私の中ではすごく大きいことで、自分の人生を変える1つの出来事だった」と、丸岡さん。この取材を通じて、心のケアの重要性を再認識し、現在のメンタルケアカウンセラーの活動へとつながっているといいます。

 番組の最後に、さまざまな悩みを抱える人々へのメッセージを求められた丸岡さん。彼女は、自身がうつ病を経験していた際に父親からかけられた言葉、「休むことも生きること」を紹介し、次のように語りました。

「いろんなことがあって生きる希望を失うという時期も、長い人生の中には皆さんあると思うんです。そこは神様がくれたそういう時間なんだと思って、しっかりと腰を据えて休むことも必要。休んでいるからといってそこで人生が切れてしまうわけでなく、人生はその後も続いていく。それを乗り越えた時に振り返ってみたら、それは針で刺した点のような、それぐらいのものになっているというときが絶対誰にでもいつか来るので」

 丸岡さんは「失意の中にいらっしゃる方がいたら、この言葉を口に出してみてもらえたらなと思います」と、オンエアを通じてメッセージを送りました。

※ラジオ関西『明日への扉〜いのちのラジオ+〜』2025年2月9日放送回より

◆『明日への扉〜いのちのラジオ+〜』(パーソナリティー:川嶋あい)◆
番組公式ブログ

LINEで送る

関連記事