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ナローゲージを走る電車内の横幅は、筆者(身長170㎝)がちょうど両手を広げたくらい。ロングシートの座席では向かいの人の足やひざがぶつかりそうです。
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列車は桑名の市街地を抜け住宅地に入って、途中駅で一番乗降客の多い『星川』に。ここの駅舎はメガドンキ(MEGAドン・キホーテUNY星川店)と大型書店(三洋堂書店 星川店)の駐車場の一角に建っていました。
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やがて車窓はのどかな田園風景を経て、雪を冠った藤原岳を左に眺める壮大な景色へと変化していきます。列車は独特のモーター音を響かせながら最高時速45kmでのんびりと走りますが、線路幅が狭いため横揺れにはご注意ください。
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いなべ市の中心駅『楚原』を過ぎたあたりで、沿線一の鉄スポットに出会えます。鉄道遺産ともいえる2つの橋を通過するんです。まずは美しい曲線を持つ、通称「ねじり橋」。橋と用水路が斜めに交差するため橋の下のブロックにひねりを入れた「ねじりまんぼ」になっており、現存するコンクリートブロック橋では唯一という貴重な橋です。
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続いて美しいフォルムを持つコンクリートブロック3連アーチ・長さ19mの「めがね橋」を渡ります。これら2つの橋はいずれも1916(大正5)年に完成し、ともに土木学会の土木遺産に認定されている貴重なもの。北勢線随一の撮影スポットを電車はゆっくりと走り抜けます。