転職が一般的になってきたからか、「コマーシャルを見ていても、めっちゃ転職サイト多くないですか」と話す清水。「たとえば、2〜3年関係を築いている取引先ってあるじゃないですか。その取引先の担当者の方が、この5年ぐらいで3人ぐらい変わった」そうで、仕事をするなかでも時代の変化を実感しているという。
転職する側・される側の両方の気持ちがわかるだけに難しさがあると感じているそうで、その思いを以下のように吐露した。
「(転職は)悪いことじゃないじゃないですか。自分の実力を発揮できるところでスキルアップすることは悪いことじゃないんだけど、こっちとしては『ここまでコロコロ(担当が)変わられるとな』とは思っちゃいますけどね。かといって、僕も会社を辞めた人間なんで。【採用し手塩にかけても】という句はわかるな。すごく切ないです」(清水)
「人事の嘆き部門」では、以下の一句が大賞を受賞した。
【減税は 嬉しいけれど 事務たいへん】
「人事部門の手続きにある事務作業は莫大な作業。あと、税理士さんも『すっごく大変』だと言ってました」と、その大変さを耳にする機会は多いという清水。特に、2024年は定額減税が行われたこともあり、事務負担の大きさがうかがえる一句といえるだろう。

同部門の優秀賞には、以下の一句が選出された。
【良い制度 入れてもさらに 欲張られ】
売り手市場といわれるいまの時代らしい一句に清水も思い当たることがあるようで、そのエピソードを紹介した。
「先週、『ライフワークバランスEXPO東京』というイベントの司会をやらせてもらったんです。企業の経営者の方々が1番言っていたのが、いまは、『給料いいです』『こういうやりがいがあります』というのはもちろんなんだけど、給料よりも週休何日かとか、福利厚生や企業がどういったDGsに取り組んでいるかとか、学生はそういったところを見るんですって」(清水)
イベントの司会を通して、働きやすい制度を取り入れることの重要性を感じたことを明かした。
良い制度を取り入れることの難しさや、減税などによる事務作業に追われる大変さなど、人事業務の苦労がうかがえる川柳が並んだが、「制度が良くなっていること自体はいい流れじゃないですかね」と話す、米舞。清水も、「それが本来の企業のあり方かもしれませんね」と同意していた。


※ラジオ関西『Clip木曜日』より