気づけば3月も3分の1が過ぎ、まもなく新年度がスタートします。新たな土地で新生活を迎える方も多く、住んでいる街について考える機会が増えるのではないでしょうか。そのなかで、兵庫県内で「街の幸福度ランキング」上位に入ったのは、都市部ではない、県中央部に位置する神崎郡の2町でした。高く評価された背景には、どのような魅力があるのでしょうか。担当者に聞きました。
昨年秋に賃貸住宅建設大手の大東建託が発表した「街の幸福度 & 住み続けたい街ランキング2024<兵庫県版>」では、「街の幸福度(自治体)」部門で、市川町が1位、福崎町が2位と、神崎郡に属する2つの「町」が上位を占めました。

「市川町は、心豊かにゆったり暮らせる町」と語るのは、市川町企画政策課の内藤さん。「交通の便やレジャーが充実している地域は“住みたいまち”に選ばれることが多いですが、幸福度となると違う結果になる」と分析します。

市川町には、澄んだ空気、静かな環境、自然の豊かさ、おいしい水といった“幸せを感じる資源”が多いとのこと。
「地価や家賃が安く、生活をする上で不便さを感じない『ちょうどいい街』として評価されたのではないかと考えています」(市川町・内藤さん)

一方、福崎町地域振興課の西川さんも、「福崎町は、自然と利便性のバランスが良いコンパクトな町」と話します。
「姫路や神戸、大阪など都市部へのアクセスが良く、町内にも商業施設がそろっているため、生活に困ることはありません。そのうえ、山や田んぼなど自然も豊かで、地域のお祭りに対する活気もあるのが特徴です。移住してきた方も地域になじみやすく、地元の方と一緒に祭りを盛り上げる文化があります」(福崎町・西川さん)

また両町では、このランキングを町のPRに活用しているそうです。