兵庫県の斎藤元彦知事が13日、ラジオ関西の番組に生出演し、高校生の海外留学を応援するプロジェクトを新年度に拡大する方針について、「少子化で子どもの数が減っています。だからこそ可能性や夢、希望について応援することが大事。これからの子どもは海外に出て外の世界を見ておくべきです」と力説した。

「HYOGO高校生『海外武者修行』応援プロジェクト」は、留学先で個々の学びを深めるためにチャレンジする高校生を官民協同で支援する事業。50万円を上限に支援し、2024年度は10人の高校生が夏休みを利用して1か月程度海外で学んだ。
ある高校生はフィリピンで、貧困問題や教育事情について現地の大学生と一緒にフィールドワークした。別の高校生はフィジーで海洋環境のボランティアに参加し、海洋汚染の実情を知った。またニュージーランドではラグビーの強豪校で練習に参加したり、K-POPの本場の韓国でプロダンサーのレッスンを受けたりした高校生もいた。いずれも高校生自身が興味のある分野で企画し、約100人が応募した。
プロジェクトの意義について斎藤知事は「これからのグローバル社会で、スポーツ、ビジネス、文化芸術、社会貢献といろんな分野で挑戦する若者を応援します。自分で企画して考える力、挑戦する力を育み、将来は大谷翔平選手のような個の力で世界的に活躍できる人を兵庫から出していきたい。新年度は20人を予定していますが、将来は100人にまで増やそうと考えています。そうなれば兵庫県だけでなく間違いなく社会が変わっていくと思っています」と述べた。
対象は兵庫県内の高等学校などに在籍している生徒。県議会で審議中の新年度予算可決後に応募を受け付ける予定になっている。「兵庫県 チャレンジ留学」で検索すれば、詳しい募集要項などが分かる。
