神戸市は、65歳以上の市民を対象とした外出や社会参加を促す制度『KOBEシニア元気ポイント』について、今年4月から一部の内容を変更するなど、高齢者の活動の場をさらに広げる取り組みを行っています。
『KOBEシニア元気ポイント』は、神戸に暮らす65歳以上の人が、介護施設や認定こども園などの子ども施設で所定の活動を行うと、ポイントが与えられ、条件を満たせば現金に交換できるというものです。

2020年からスタートしたこの制度は、これまでは1年間の上限が8000ポイントとされていましたが、4月からは1万ポイントに引き上げられます。
さらに、福祉関係の施設などに限られていた活動も、地域での清掃活動や、子ども・高齢者の見守りなど、ポイント対象を広げていく予定だといいます。

現在、『KOBEシニア元気ポイント』の登録者数は約3600人。実際に活動した人からは「活動が生きがいになっている」「ほかの活動者との交流もでき、楽しい時間を過ごせている」などの声が寄せられているとのこと。
ポイントは、活動1回あたりにつき100~200ポイントほどを付与。敬老パス・福祉パス・その他交通系の手持ちのICカードか、事務局への申請のうえで発行される専用のICカードに貯めることができます。
貯まったポイントは、2〜3月の期間中に申請することで現金と交換できる仕組み。1ポイント1円で、1000ポイント単位の交換ができ、あまったポイント(1000ポイント未満)は翌年度まで繰り越しが可能。なお、今年度(令和6年度)のポイント交換の申請期限は、3月31日(月)となっています。
活動には説明会の参加が必要で、申し込みは公式ホームページから。説明会への参加や活動登録に関する電話での問い合わせは、「KOBEシニア元気ポイント事務局」電話078-335-6543まで。一方、活動受け入れ施設も募集中で、こちらも同じくホームページ上で登録できるとのことです。
神戸市地域協働局・地域活性課の戸田裕史さんは、「神戸市では、地域にあるいろいろな活動に1人でも多くの方に参加してもらいたいと思っています。『KOBEシニア元気ポイント』がそのきっかけとなり、活動している方の健康や楽しみにつながればと思っておりますので、ぜひご参加ください」と呼びかけていました。
