大阪・関西万博の開催に合わせて兵庫県で展開されている「ひょうごフィールドパビリオン」。このたび、神戸を中心に活躍するインスタグラマー・ウラリエが「こうべフィールドパビリオン」の公認レポーターに就任。『湊川隧道(みなとがわずいどう)』と『新開地』の街歩きツアーを体験レポートしました。

「こうべフィールドパビリオン」では、兵庫県内各地でおこなわれている持続可能な取り組みを、地域の人たち自らが発信。実際に活動現場(フィールド)を訪れ、見て、学んで、体験できるプログラムを多数展開しています。
同ツアーは、神戸高速鉄道新開地駅に集合し、地下道の案内を聞きながら進む街歩きです。
新開地は、昭和初期には“東の浅草・西の新開地”といわれるほどの一大歓楽街で、明治以前には旧湊川が流れていました。その後、治水と神戸の経済発展のために川を付け替えて新たに土地を開いた場所とのことから、「新開地」と名づけられたそうです。
かつては、映画館や演芸場も多く存在した新開地。「新開地に再び落語の定席を」との働きから2018年に開館したのが、『神戸新開地・喜楽館』です。この場所に来れば、いつでも落語を楽しむことができます。

新開地の歴史に触れたあとは、お楽しみの試食タイム。1925(大正14)年創業の豚まん専門店『春陽軒』の豚まんは、地元の人々にとってお馴染みの味なのだそう。
そのほか、『マルカジュース』のミックスジュースも試飲。1杯110円という価格に、驚きを隠せない様子のウラリエ。「めっちゃ安くないですか。めっちゃおいしいし!」と太鼓判を押しました。


新開地商店街を抜けると、湊川公園に到着。同公園は、明治時代に付け替えられた旧湊川の跡地を活用したもの。現在も残されているのは公園部分のみですが、かつては同じ高さの土手が長距離にわたって続いていたのだとか。東西の行き来が不便で水害も多かったと聞くと、川の付け替えが行われたのにも納得です。
湊川公園のあとは、いよいよ湊川隧道へ。湊川隧道は、旧湊川の付け替えにともなって建造された河川トンネルで、西側の長田を流れる苅藻川に合流させるために会下山の下につくられました。現在は河川トンネルとしての役目を終えていますが、当時の土木技術を駆使してつくられたことから歴史的価値も高く、国の有形文化財に登録されています。
第1・第3土曜日には一般公開もされており、その姿を目の当たりにしたウラリエは「ライティングとレンガの雰囲気が最高で、気分が上がります。120年以上前に作られた川底だと思うと、ぞくぞくしますね」と声を弾ませました。

