「例えばラーチャブリー県・ワットカノンでは『ナンヤイ・ファイ・カラ』という祭りがあり、『ナンヤイ』という大型影絵のショーが行われます。ヤシの実の殻を燃やした光源のもとおこなわれる影絵では、アユタヤ時代から続くとされる伝統的な技法が楽しめます。この大型影絵が観られるのは、年に一度ソンクラーンの時期だけです」(あゆみさん)
また、期間中に見られる名物のひとつが、砂で作った山や塔です。タイは上座部仏教が国教なので、多くの国民がほぼ毎日寺院にお参りに行きます。
そこで「その一年を通し、訪問時に靴の裏に付いた寺院の砂を元旦にお返しする」という意味合いで寺院に砂山を作ります。最近では、砂山を作る文化までもがお祭り化し、砂の彫刻フェスなども開催されているのだとか。
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毎年4月13日~15日におこなわれるソンクラーン。最近ではその時期に合わせ大規模な音楽フェスやイベントを開催するエリアもあるそうで、タイ観光をする際は地域ごとの違いを調べて参加してみても楽しそうです。
(取材・文=つちだ四郎)





