兵庫県猪名川町の岡本信司町長が、26日、ラジオ関西の生放送に出演し、町制70周年を迎えた思いや、新しくなった猪名川天文台のプラネタリウムなど、町の見どころについて語った。

猪名川町は兵庫と大阪の県境に位置し、町名の由来でもある猪名川の源流があり、自然豊かな町。神戸や大阪、京都の都市部から車で約1時間で、岡本町長は「都市部から気軽に来ていただける」とアクセスの良さを語った。
白く小さな花を咲かせるそばの栽培が盛んで、町内の『道の駅いながわ』では、つなぎを入れないそば粉100パーセントの十割そばが提供され、人気を集めている。この施設では、そば打ち体験のほか、特産の原木しいたけや町内で採れた野菜などを買うことができるとあって、休日には多くの人でにぎわう。


猪名川町では、町北部の大野山(おおやさん)にある猪名川天文台のプラネタリウムをリニューアルした。これにかかる資金は、ガバメントクラウドファンディング(クラウドファンディング方式でふるさと納税を募る仕組み)で寄付を呼びかけ、「大変ありがたいことに、129人から総額216万円を超える金額が集まった」。新しいプラネタリウムは、光学式とデジタル式のハイブリッドで、岡本町長は「美しい星空を、よりはっきりと楽しめるようになった」と胸を張る。

大野山の楽しみ方は天体観測だけにとどまらない。「晴れた日には360度のパノラマビューで、大阪や神戸の街並みが一望できる。美しい夕日や夜景、満天の星空。季節や時間帯でいろんな絶景に出会え、キャンプやバーベキューも楽しめる」という。標高753メートルは、阪神地域でトップクラスの標高。岡本町長は「高さは七五三で、覚えやすい」と微笑んだ。

1955年、川辺郡の北部にある六瀬村と南部の中谷村が合併して猪名川町が誕生。2025年は町制70周年という節目の年になる。